プラレールが手で転がす(手コロ)時代から電車がモーターで動くように変化し、
これまで「プラスチック汽車レールセット」と呼ばれていた名称から
「電動プラスチック汽車」になり現在の「プラレール」へと移り変わっていきます。
電動への変遷期に発売されていた「電動プラレールデラックスセット」のセット内容や、
サンプルレイアウトを見ていくと、絶版レールの当時の使い方が見えてきます。
ここではその中から「レイアウト No.3」を取り上げます。
レイアウト No.3|トミー「電動プラレールデラックスセット」
トミー「電動プラレールデラックスセット」の「レイアウト No.3」として、
紹介されているレイアウトを一部現行品を配置して再現したものです。
※一部、後述の注意事項を参照ください。
このレイアウトを図にするとこのようになります。
歪みがひどく決してつながっていると表現しがたい状態になりました。※Y型レール以外はMADE IN JAPAN刻印の表面ザラザラ仕上げ時代のレールで、
※Y型レールは同製造の表面ツルツル仕上げのレールで検証。
実際にレイアウトをされる際には、以下のレイアウトに変更をお勧めします。
使うレール部品の数
このレイアウトを作るには以下のパーツが必要です。
5直線レール 〈R-01〉
8曲線レール 〈R-03〉
2Y型ポイントレール【廃版】 〈R22y〉
1継手凸凸(約1/6ジョイントレール)【廃版】 〈-〉
abo-p0000401no3
※赤文字は必要な個数です。
※使うレールは一例です。長さの異なるレール(2倍レール等)を利用した時は必要なレールや部品数は異なります。
※「車止め」や「情景パーツ」などレールの接続に直接関係の無いものは集計していません。
※「ガーター橋」などイメージと色の異なるパーツが表示される場合があります。
※薄い青のレールは「単線用」パーツ、少し色の濃い青のレールは「複線用」パーツを示しています。
注意事項
このレイアウトは既に廃盤になっている「Y型ポイントレール」が含まれています。
現行の「Y字ポイントレール」の原型で、
分岐幅が現行の「1/2直線幅」と異なるものです。
写真がかなり荒く読み取りにくいのですが、
プラレール部品として紹介されているパーツから読み解くと、
このレイアウトに使用されている部品はこのように書かれていると推測できます。
曲線レール・・・・・8本
直線レール・・・・・4本
Y型レール・・・・・1組
継手・・・・・1ケ
ここで表現されている「継手」は、
現在、プラレーラーさんの中で「ジョイントレール」または「1/6直線」などと
呼ばれている「凸凸/凹凹」のつなぎ目になっているレールと推測できます。
※図中に「長さがある凸凸レール」が書かれています。
ただ、この「継手」を入れると、
当然レイアウト全体の幅が継手分、長くなり不一致が発生します。
しかし、図を見る限りは、長さ調整のレールが入っていないことからも、
この頃は「ジョイントレール」分の長さを、
斜めにつなぐことも、公式にOKという解釈でレイアウトされていたと読み取れます。
「プラレール幻の逸品展示室」様の記述によれば、
以下のように書かれています。
プラレールのすべて3」によれば、このセットが発売されたのは1964年、ざっと38年前だ
(引用)俺の好きなプラレール:第4章|プラレール幻の逸品展示室(2002年11月23日ページ作成)
(アーカイブ)https://www.evernote.com/shard/s370/sh/4a0d6ee1-f654-44c6-a26a-2094406b79d0/0df2adf7c93daa004056e3cc8344cf1f
この頃(1964年:(現在経過:60 年前))には、
既に「Y型レール・継手」が存在していて、
島型の駅レイアウトを提唱していることが分かります。
以下で、トミー「電動プラレールデラックスセット」の他のレイアウトもご確認いただけます。