設計の美しいプラレールでありながら、
一見OKそうでもNGなレイアウトの組み合わせがあります。
坂曲線レールを使った高架レイアウトの上部を直線レールで伸ばした場合です。
言葉では伝わりにくいと思いますので、以下で図示します。
目次
だめな例(坂曲線上部を直線レールで抜く)
高架下の坂曲線レールの位置と、高架上の直線レールの関係が、
このようになっている場合には、
高架下を通過する電車の屋根が高架上の直線レールに当たります。
極力寸法を近くして作成しているCGでも当っているのが分かります。
こうした一見、問題無さそうな高架交差を回避する方法をご紹介します。
回避案(5例)
どのように回避しても構わないのですが一番簡単な例からご紹介します。
直線レール等の強制1段上げ
高架上の直線レールで斜めにミニ橋脚1段分だけ上げてしまう方法です。
厳密には直線レールを斜辺として利用することになりますので、
長さにズレが発生しますが、プラレールですので問題なく繋がります。
パースにすると少し強引さが見て取れますが、
実際にプラレールで組むと思ったほどに違和感はありません。
アドバンス坂直線レール使用
2017年度に販売されていた「プラレールアドバンス」のシリーズでは、
直線レール1本の長さで、ミニ橋脚1段のスロープを作るレールが販売されていました。
2018年時点では既に廃盤品となってしまいますが、
そうしたレールを持っている場合、直線レールでつなぐよりはキレイに収まります。
実際「プラレールアドバンスの坂直線レール」の色は、
通常のプラレールの色(青色)と同じですが、表現上の区別として、
少しくすんだ緑で表現しています。
なめらかなスロープになっていますので、キレイにつなぐことができます。
2018/12/13現在でも、Amazonで普通に購入することができていますが、
段々と品薄にはなってくるものと思います。
坂曲線4曲線を45度ズラし、登りきり部を曲線レールで対応
廃盤品を使わずに通常のパーツでレイアウトする場合、
坂曲線レールの上り開始位置を45度ずらすことでも回避ができます。
直線レールの真下部分から坂曲線レールを使うのではなく、
1本曲線レールを入れて、上りはじめの位置を遅らせます。
これなら当然、高架で交差する部分は、
ブロック橋脚1段(ミニ橋脚4段)の差がありますので、
問題ないレイアウトになることが分かります。
坂曲線4曲線を135度ズラし、登りきり部を曲線レールで対応
坂曲線レールの開始位置は実際のところ45度である必要はありません。
ぐるっと廻る1周の間であれば、登り切る位置を変えることでも回避できます。
こちらの方が橋脚数が節約できて、よりスマートかもしれません。
好みの問題ですので、どこから坂曲線レールを使うかはその都度選択できます。
坂曲線でさらに1段上げ(5段で回避)
最後は回避というよりも逃げに近い対応になりますが、
高架交差にはブロック橋脚1段(ミニ4段)以上が確保できていれば、
特に問題はないわけなので、いっそのこと5段分の高さを確保すれば回避できます。
どこで坂曲線レールを入れても構いませんが、
4つではなく5つ使って高架にすれば問題はなくなります。
※反対側の下りも5段必要になるので実際は面倒です。
ブロック橋脚の上に、坂曲線レールの一体型のミニ橋脚が載っている状態です。
通常はあまりやらない方法なのではないでしょうか。
このような場合は、一般的に坂曲線レールを45度ずらして、
高さの差を4段に調整することが多いようです。
回避する方法はいろいろですが、
手持ちのレールやその先のレイアウトの形状に併せて、
その都度、臨機応変に対応していきたいものです。