「プラレールをつなげる」凄く単純なことであるのに難しい。
基本パターンは簡単だけど、ちょっと変わったレールを使うと、
急に難しくなるのがプラレールの世界です。
合ってなくても繋がる良さに甘えず、真剣に向き合って、
レールの長さを突き詰めていくと、半端な長さの調整もより簡単になっていきます。
ここでは「4分岐てんてつき(廃版)」を例に長さ調整をする例をご紹介します。
尚、この投稿の元になったレイアウトは以下になります。
目次
プラレールの考え方に通じる「4分岐てんてつき」半端寸法調整の流れ
まずは「4分岐てんてつき」の基本的な形と寸法です。
「4分岐てんてつき(廃版)」に現れる調整可能な寸法
1本のレールから4つに分岐して、
その分岐幅が複線レールの6cm幅で分かれます。単純な形状をしています。
ですので、基本は複線レールで分岐して、
車止めを置いてレールの終端というレイアウトが多い印象です。
ですが、このてんてつきを45度回転させて、
4番線の接続位置の寸法を測ると、面白い寸法が見えてきます。
横方向が「直線1本」の移動距離に近く、
縦方向が「曲線縦-曲線横」の差分に近くなっています。
このように角度が変わらず、縦横に接続部が移動する場合、
後々の処理が若干面倒になります。(曲線レールは問題ない)
似たようなケースが「単線複線ポイントレール(現行)」です。
ターンアウトや曲線レールに似た移動距離を持っていますが、
接続方向の向きが変わらない為、
曲線レールで寸法調整できそうでできない悩ましさがあります。
水色(曲線縦-曲線横)の長さをどうやって生み出すか?
上の画像で、横方向は直線レール1本とほぼ同じ長さですので、
どうにでも後から処理できます。
縦方向の「水色(曲線縦-曲線横)」をどうやって処理するかが今回のキモになります。
プラレールの基本寸法のおさらい
プラレールは実際の長さを知る必要はありません。
今回の矢印のように「どことどこが同じか?」が分かれば十分なのです。
- 斜め直線と、曲線レール縦の移動距離は同じです(青色)
- 曲線レール(縦+横)の長さは、直線レール1本(紫)と同じです。
このような感じです。
以前も、以下でご紹介していますが、
S字カーブを描いたレイアウトもこうした組み合わせで、
同じ長さに調整することができます。
今回、調整が必要な水色は、このような組み合わせで作り出せます。
- 直線レール(紫)- 曲線横寝かせ(ピンク) x 2
- 直線斜め/曲線縦(青)- 曲線横寝かせ(ピンク)
※「直線レール(紫)ー Sカーブ(ピンク2本)」でも問題ありません。
「4分岐てんてつき」の4番線に周回ルートをつくる概念
これがレイアウトの全体で成立していれば、
「4分岐てんてつき」の4番線は、現行のレールでつなぎ合わせることができます。
このようなことをしたいイメージです。
しかし、今回の「横寝かせの曲線レール1本の高さ」を、
ルート内に入れた場合、45度接続位置がズレた状態になってしまいます。
曲線レールは原則偶数で入れる形が基本な為です。
※交差ポイントなど例外は作れますが、それでも曲線要素は偶数になります。
つなぎ目の角度が合っていなければ、つながりませんからね。。。
では先ほどの図の組み合わせから、
どこをどう使えば「水色」が取り出せるかを考えます。
欲しいのは「紫-ピンク x 2」又は「青-ピンク」です。
どうでしょう?
これなら少しイメージが沸きやすいでしょうか。
但し「曲線レール1本」という条件は使えないのです。
これを使います。
直線レールの組み合わせは、偶数奇数関係なく自由に使えます。
ここでは、左がまずその組み合わせを表しています。
右は「4分岐てんてつき」の斜め配置に近い配置に合せ、
右回りに変更しています。
※正しくは「右側を取り回す」です。どっちも左回りでした^^;
「4分岐てんてつき」のレイアウトに実際に当てはめる
では「4分岐てんてつき」を入れた形に、
この右の図のレイアウト形状を組み込んでみます。
こうなります。
矢印(オレンジ点線)が長さ調整に関係している部分です。
縦方向が綺麗(ズレはあり)に合ってきているのが分かる事と思います。
ただ、横方向が合いそうにありません。
これは「4分岐てんてつき」の横方向移動量(直線1本分に近い)を、
全く考えていないからです。
それとつなぎ目の角度も90度合っていませんね。
では直線レール1本を合わせます。
ついでに、曲線レール2本を入れ、90度つなぎ目を回転させます。
どうでしょう、綺麗に合ってきています。誤差は0.1cm(1mm)程度です。
このままでは、隣の3番線などがいきなり車止めになりそうですね。
カツカツ感を減らすなら、もう一工夫が必要になります。
それでも直線を挿入すれば十分レイアウトにはなります。
「4分岐てんてつき」の4番線から出たレールを反対に曲線レールで曲げて、
他のルートから距離を置くように変更します。
これによって「曲線→てんてつき→曲線」のS字カーブが発生します。
ぐぐっとと難易度があがるパターンです。
S字カーブと、てんてつきのズレ両方を同時処理する必要が出てきます。
右上に矢印で書いていますが、
「4分岐の調整」+「Sカーブの調整」を足すとどうなるかを書いています。
一番右の矢印は同じ長さを別の組み合わせに置き換えた結果の参考です。
ピンクで網掛けになっている場所は、
縦方向では、行って戻るだけで、同じ長さの移動距離になっているので、
長さ調整とは無関係であることが分かります。
このように同じ長さの組み合わせを、組み替えていくことで、
別のレールで目的の長さを疑似的に作り出して、
レイアウトを成立させることができます。
同様に横方向も成立させる必要があります。
この「縦横で長さを合わせる組合せを探す」
これがプラレールのパズル要素だと思います。
こちらをレイアウトにしたものが以下になります。
少し最後の図はややこしくなってしまいましたが、
もっと単純な説明は以下で以前やっていますので、
併せてお読みいただければと思います。
※今回から矢印の色表現を変更しています(申し訳ありません)
4線転てつ機の活用例
2019/11/4追記
Twitterで御世話になっております"なゆほ"さんの記事では、
この4線転てつ機を使ったデルタ接続の例を紹介してくださっています。
ご興味のおありの方は以下記事も併せてご覧ください^^
Twitterにてご連絡頂きました。
いつもありがとうございます。
プラレール好きなら、なゆほさんも是非フォロー!
@ai_prarator そういえばと思い勝手ながらこの記事にリンク置いておきました(事後報告)https://t.co/02eUKDFOkk
— なゆほ🏰🕛 (@Nayuho6866) November 1, 2019